囲炉裏の機能
- ■暖房
- 部屋の中央付近に置かれ、部屋中を暖めます。
- ■調理
- 囲炉裏では自在鉤や五徳を用いて鍋を火にかけ、炊飯をはじめあらゆる煮炊きを行ないます。
また串に刺した魚などの食材を火の周囲の灰に刺したり、灰の中に食材を埋めて焼くことも多いです。
徳利を灰に埋めて酒燗することもあります。
- ■照明
- 火が主要な照明であった近世以前、囲炉裏は安全に部屋を照らすことのできる手段でした。
古くは炉辺の明かし台で松明を燃やして手元の明かりとしました。
- ■乾燥
- 火棚を組み、衣類・食料・生木などの乾燥に用いました。
また、着物掛けを炉辺に置いて濡れた着物を乾かしました。
- ■火種
- マッチなどによる着火が容易でない時代、囲炉裏の火は絶やされることなく、竈(かまど)や照明具の火種として使われました。
- ■家族のコミュニケーションの中心
- 食事中、夜間は自然と囲炉裏の回りに集まり、会話が生まれました。
通常家族の成員の着座場所が決まっており、家族内の序列秩序を再確認する機能も重要でした。
- ■家屋の耐久性向上
- 部屋中に暖かい空気を充満させることによって、木材中の含水率を下げ、腐食しづらくなります。
また薪を燃やすときの煙に含まれるタール(木タール)が、梁や茅葺屋根、藁屋根の建材に浸透し、防虫性や防水性を高めます。